This Is Your Brain on Birth Control 低用量ピル服用中の脳みそ

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ジョーダン・ハービンジャー・ショーで進化心理学者のサラ・ヒル(Sarah Hill)との対談がありました。

ジョーダン・ハービンジャー・ショー

サラは著書「低用量ピル服用中の脳みそ(This Is Your Brain on Birth Control)」で低用量ピル(英語で「Birth Control Pill」)の副作用について語っています。多くの女性に長期的な計画を立てさせることができたメリットは大きい。しかし、身体や感情、決断などにも影響を与えていることはこれまで注目されたことがなかった。


This Is Your Brain on Birth Control: The Surprising Science of Women, Hormones, and the Law of Unintended Consequences
ISBN-10: 0525536035
ISBN-13: 978-0525536031

女性ホルモン

女性ホルモンは主にエストロゲンとプロゲステロンがあり、生理と周期が連動しています。排卵前はエストロゲンが優勢で、排卵後はプロゲステロンが優勢になります。

ピル服用中は両方とも抑制され、男性ホルモンのテストステロンも抑制される。「ストレスホルモン」のコルチゾールもPTSDや慢性ストレスの人なみに抑制される。

これらのホルモンは排卵だけでなく、身体や脳みそに大きな影響を与えます。それなのに、深く考えずにピルは処方されています。

もしピルを摂るのなら自分の価値観や気分などを定期的に記録をすることが大事と言っていました。家族や親友にも、始めるから別人に見えたら指摘してくれるようにお願いしたり。変化があったらピルに原因があるかもしれません。もし良い日よりも悪い日の方が多くなっていたら医者に相談すると良いです。

低用量ピルの副作用

副作用はそのまま、ホルモンの変化の副作用につながります。例えばエストロゲンはいわゆる「女性らしさ」を出す作用があります。より男性的な相手を好むようになったり、性欲が強くなったり声が高くなります。さらに言うと男によりモテるようになる。しっかりした子孫を残せるように進化してきたということでしょう。

低用量ピルでエストロゲンを抑えられていると性欲が抑えられたり、男性の好みも変わります。この時に結婚して、子作りのためにピルをやめたら、旦那に全然魅力を感じなくなることもあるとか。ソプラノ歌手は高い声が出せなくなったりもするそうです!!

さらに、ストリッパーを対象にした実験がすごい。ピルを摂っていない人は排卵のサイクルに合わせて稼いだチップが波打ちますが、摂っている人は平坦で、稼ぎもより少なかったらしい。つまり、モテ度の差を数字データで表すことができたのです!!

ちなみにエストロゲンが高い女性は同姓に嫉妬されやすいそうです。

女心

女性はホルモンの周期があるから気分屋で予測不可能といわれるが、実は男性の方が予測不可能なのです。
むしろ女性は排卵の周期がわかれば、体内で何が起きているかは性格に予測できるとのこと。

男性の場合、テストステロンはちょっとしたきっかけで大きく変わる。
例えば、美人を見ると上がる。
銃器を見たりしても上がる。
応援しているスポーツチームが勝つと上がる。
逆に負けると下がる。
支持する政治家の当選・落選でも上下する。
そして、パートナーや子供ができたりすると下がります。

まとめ

サラは低用量ピルのことを「ロウソクを灯すために爆弾を使う」と表現していましたが、その通りですね。もっと研究が進んでピンポイントでできるホルモン治療とかできるといいですね。

ジョリーン・ブライトンも同様の話をしていました。
Beyond the Pill ピルの先にあるもの

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