ジョーダン・ハービンジャー・ショーでブロガー、シェーン・スノウ(Shane Snow)との対談がありました。
シェーンは著書「夢のチーム(Dream Teams: Working Together Without Falling Apart)」では「知的に誠実(Intellectually honest)」を説明しました。知性を持って別の視点を認知でき、討論をして、新しい事実にたどり着けば自分の考えを改めることもできることです。今回はその逆になっている人を見つけ、自分を守る方法について話しました。
Dream Teams: Working Together Without Falling Apart
ISBN-10: 0735217793
ISBN-13: 978-0735217799
その前の著書「Smartcuts: The Breakthrough Power of Lateral Thinking」は和訳もされています。スーパーマリオのワープゾーンよろしく人生で成功にワープできるショートカット、それがスマートカットです!!
⇒時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS
インテリ詐欺 Intellectual Dishonesty
シェーンはインテリ詐欺(Intellectual Dishonesty)とは、どんなに否定する情報が出ても自分の意見を変えない人のことと説明しました。完全なウソを言うのではなく、のらりくらりとかわしながら不利な点に触れないようにするのです。
6つのテクニックを使うそうです。
- かわす(Dodging)
- 話題について直接話さない
- 論理破綻(Logical Fallacies)
- すじが通っていない論理をする
- 騙す(Deception)
- 真実を見せない
- インチキ討論(Dirty Debate)
- ちゃんとした論点がなくても討論に勝てる
- 無責任(Little Accountability)
- 確認されないことが多い
- 結論無き討論(False Endings)
- 時間切れとか、感情的になって続けられなくなったら討論は終わり
かわす Dodging
難しい質問をされた時、正直に論点を交わす唯一の方法は「今は答えをもっていません」と認めることです。あるいは、「答えたくない」と言うことです。相手は納得しないかもしれませんが。
シェーンはよく使われる不誠実な方法をニックネームをつけていくつかあげました。
- ヒラリーチ(The Hillareach)
- 論点について最低限だけコメントして、すぐに自分が言いたいことに転換することです。名前はヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)から来ています。
- ハニタック(The Hannittack)
- 論点について自分で話さずに、相手の対応への攻撃に移る。名前はショーン・ハニティー(Sean Hannity)から来ています。
- コンワード(The Conword)
- 論点のキーワードを一つ選んで、そのキーワードを使って自分の話したいことに変える。名前はケリーアン・コンウェイ(Kellyanne Conway)から来ています。
- コルバート・リトート(The Colbert Retort)
- 質問を答えずに、関連したジョークを言ってごまかす。名前はステファン・コルバート(Stephen Colbert)から来ています。
- トランプニージアック(The Trumpnesiac)
- 何の事か分からない、聞いたこともない、記憶にないと言いはる。名前はドナルド・トランプ(Donald Trump)から来ています。
- トランプストーム(The Trumpstorm)
- 聞かれたこと以外のことをたくさん並べて言って相手を圧倒する。名前はドナルド・トランプ(Donald Trump)から来ています。
インテリ詐欺に対処する方法
インテリ詐欺に会ったら、元の論点に戻す必要があります。そのためにはまず会話を止めて、もう一回聞きなおします。聞きなおす前に、相手の主張をいったん「それは分かった」と受け入れたり、「○○だからと言って△△とは限らない」と指摘したりします。場合によっては、「質問に答えていない」と強気に出たり、「□□によるとその主張は正確ではない」と示す必要があります。
まとめ
自分のアイデンティティがかかっていたりすると、間違っていることを認めたくない。それを回避するためにインテリ詐欺に走ることもよくあります。そういった人は対処をしても変わる確率は低いのでいつもでも平行線をたどりそうですね。