ジョーダン・ハービンジャー・ショーで米海軍元艦長のマイク・アブラショフ(Mike Abrashoff)との対談がありました。
マイクが駆逐艦の艦長になった時、艦は最低の状態でした。しかし1年後には同じメンバーでいくつも賞をもらえるほどに育て上げました。その教訓を著書「あなたの艦ですよ(It’s Your Ship)」に書いています。
It’s Your Ship: Management Techniques from the Best Damn Ship in the Navy
ISBN-10: 0446529117
ISBN-13: 978-0446529112
無反応な上司
マイクは最初、ウィリアム・ペリー(William Perry)国防長官の部下でした。ウィリアムはポジティブもネガティブも一切反応を示さない上司でした。このままでは成長できないと思ったマイクはゴミをあさって、却下された書類と通った書類を比べてみたそうです。
そこまでしなくては良いですが、上司と同じように考えられるようになるのが重要と言いました。
上司がどのように振舞うかを予想して、実際の行動を比べるのです。その内、先回りできるようになり、信用を勝ち取ることができます。
どんな細かいことでも上司の代わりにやっておくのが大事です。上司が重要なことだけを考えればいいようにするわけです。
チームの育て方
マイクの前艦長はスーパープレイヤーで、部下を育てずにすべて自分でやってしまうタイプだったらしい。そこで同じようにならないように規則が許す限り、いろいろ変えたそうです。
全ての隊員と話し、どんな仕事にも感謝する。
艦について、一番好きなところ、一番好きじゃないところ、もし艦長だった何を変えたいか?を聞きまわった。変化を恐れない文化を作った。
自分のためよりも組織のために動く。手柄は部下に、責任は自分に。結果に集中していれば、自然と自分の功績ができる。
どんなに頑張っても完璧にはならない。なので、部下は最善を尽くそうとしたという前提に立つ。
もし欲しい結果が得られなかったら
- 目標をはっきりと伝えたか
- 訓練や教育をちゃんとしたか
- 仕事をするための時間や資源を十分に与えたか
- 部下をサポートしたか
を考える。
小さな問題は報告せずに直せばいいが、大きな問題は起きた時はすぐに知らせてもらう。
やる気と能力があれば、どんな仕事でも訓練すればできるようになれる。
本は和訳もされています。邦題は「アメリカ海軍に学ぶ最強のチームの作り方」。
⇒アメリカ海軍に学ぶ最強のチームの作り方
まとめ
トップダウンな軍隊で改革をするのは偉業ですね!!
子育てにも応用できそうかな?