ジョーダン・ハービンジャー・ショーでゲイブリエル・ミズラヒ(Gabriel Mizrahi)との対談がありました。
深堀(ディープ・ダイブ)シリーズで、今回は目的(英語で「Purpose」)について掘り下げました。
人生の目的とは日常を意味あるものにするものです。お金をもらえなかったとしてもやりたいことです。その目的を追求するのは充実するが、それなりにエネルギーを注がないといけません。いずれきつくなってしまいます。
そうなった時にどうするべきかゲイブリエルと話しました。
目的の神話
ゲイブリエルは目的について二つ不快な真実をさらしました。
一つ目は目的と幸せは比例しないこと。
むしろ、反比例する方が多い。何かを達成した時など、一部分だけ幸せを感じることができる。ほとんどの作業は「仕事」のように面白くない。得たいものが大きいほど、失うのが苦しい。批判されるかもしれないし、孤独に感じるかもしれないし、悲観的になるかもしれない。
二つ目は目的を追求するのは簡単ではないこと。
必要な能力が難しかったり、準備が大変だったり。楽をしようとすると充実感がなくなってしまう。筋トレみたいに、たくさん努力しないと筋肉はつかない。
その代わり、幸せな時は強調される。能力に対する感謝が培う。度胸がつく、打たれ強くなる。
目的の追求がつらくなったら
ゲイブリエルは目的を追求する難しさは二つあると言いました。
一つ目は必要な技能自体の難しさです。これは学習したり、反復したり、時間をかけるだけです。
二つ目は精神的な難しさです。自分にセンスや価値がないと思ったり、情熱が覚めたり、目的に疑問を抱いたりするときです。
その時はマクロよりもミクロに集中するとよいそうです。
今、目の前にあることを小さい作業に分けて、その内の一個だけを無心にやる。作業に分解することによって理解を深めて、訓練にもなる。とりあえず行動することによって、目的とまたつながることにもなる。
ただし、マクロを完全に無視していいわけではない。
目的への疑問などマクロな問題についていつ考えるかを決めて、それ以外の時は作業に徹するのです。目を向けたくないから作業しかしないのは逃避にあたる。
目的と向き合う
マクロと向き合う時は、そもそもなぜこの目的を持ったのかを思い出しましょう。始めるときはこだわりや情熱があったので問題ない。でも時間がたてば情熱が覚めて理由を忘れがちになるかもしれません。
そんな時にできること
- 初心に戻れる楽しいことをする
- 目的の理由を声に出して説明する
- 知り合いと話してみる
- 書き出してみる
特に最後の「書く」ことによって記録に残ります。つらくなったらそれを読むだけで大丈夫になる場合もあります。
最後に、目的を調整する必要が出てくるかもしれません。
例えば、やり方を変える。一人でやっていたけれど、実は他人と触れ合いながらやった方がいいとか。
または、優先順位を変える。仕事としてやっていたけれど、お金をもらう職は別で持って、趣味でやった方がいいかもしれません。そうすれば目的を守ることができますし、楽しくなります。
どうしても無理なら、やめるという選択肢もあります。その目的は自分に合っていなかったのかもしれません。別の目的を探して頑張ってみるのがいいかも。
ただし、目的についてくる苦痛は拒否してはいけない、意味あるものにした方がいい。苦痛というものは意味があってもなくても存在するから。
まとめ
きびしくなるとついついサボりたくなります。そんな時でも前進できるようになりたい。