ジョーダン・ハービンジャー・ショーでウェンディ・ビヘイリー(Wendy Behary)との対談がありました。
ウェンディは著書「あなたを困らせるナルシシストとのつき合い方(Disarming the Narcissist: Surviving and Thriving with the Self-Absorbed)」では病的なナルシストの内面や、対処方法を書いています。彼女はセラピストとして何人かナルシシストを診ているうちに興味を持って、専門家になりました。
Disarming the Narcissist: Surviving and Thriving with the Self-Absorbed
ISBN-10: 1608827607
ISBN-13: 978-1608827602
ナルシシストの特徴
本当のナルシシスト(自己愛性パーソナリティ障害、Narcissistic personality disorder)とナルシシスト「モード」と分けて考えます。モードに入っている人は一時的で、誰にでもあります。「ナルシストっぽい」と表現してもいいかな?
でも常日頃からこれらの特徴がみられる場合、怪しいです。
- 自己中心的
- 他人に共感することができない
- 自分の行動が他人にどう影響するか理解できない
- 反省できない
- 責任を持てない
- 謝罪ができない
- 要求が強い
- 欲しい物は欲しい時に与えられるべきと思っている
- 相互的な関係を持てない
- 順番を待てない
- 苛立ちを我慢できない
ウェンディはナルシシストの根源にあるのは「さみしい」という気持ちだと言いました。遺伝的な要因もあるが、親から無条件の愛を注がれていないとなりやすい。
ナルシシストの種類
ナルシシストにも何種類かいまして、気をつけないと知らない間に被害にあったりします。
- 悪性ナルシシスト(Malignant Narcissist)
- 極端な場合で、自ら進んで他人を傷つける、サイコパスに近い。相手を困らせることによって、自分の力を確認するのです。
- 誇大ナルシシスト(Grandiose Narcissist)
- 一般的に「ナルシスト」と聞くと想像する人たちです。一番じゃないと気が済まない。そのために相手を傷つける行動をするかもしれないが、自我を守るためにやっているだけ。
- 隠れナルシシスト(Covert Narcissist)
- 一見ただの被害者に見えるが、訴え方が自己中心的。自分の行動が気づかれない、感謝されないと相手にチクチクネチネチと罪悪感を埋め込もうとする。
ナルシシストの対処方法
相手がナルシシストだとわかったらどうするか。
一番いいのが逃げることですが、自分のパートナーだったりすると難しい。
相手を認めつつ、「境界線(Boundary)」をはっきりとさせます。
「これまではそれで生きてきたかもしれないけれど、『私とは』続けることはできない、このままでは別れることも考えないといけない。」
コアにある「さみしい」という感情に不安を植えるわけです。
攻撃的になったりするだろうけれど、あくまで冷静に対処します。
これを何か問題を起こすたびに繰り返すのです。
もちろん、暴力をふるってきたりしたら警察などに介入してもらう。
怖くてそんなことはできないという人は、相手がどう返してくるかが怖いのではなく、その時に自分がどんな気持ちになるかが怖いとまず認識します。
ナルシシストは自分の優位性を保つために相手を委縮させようとします。
その「萎縮してしまう弱さ」を心の中の安全な場所にしまうのです。
そして「自分の心の代理で話す」ようにするといいそうです。
セラピストに相談するのが一番良さそうですね(汗)。
まとめ
SNSなどで相手を気にせずに自分の快楽に浸れるようになり、ナルシシストは増える傾向にあります。そんな世の中で対処する道具はたくさん持っていたい!!