ジョーダン・ハービンジャー・ショーでアーサー・ブルックス(Arthur Brooks)との対談がありました。
アーサーは著書「汝の敵を愛せよ(Love Your Enemies)」では健全な議論の取り戻し方を教えています。
Love Your Enemies: How Decent People Can Save America from the Culture of Contempt
ISBN-10: 0062883755
ISBN-13: 978-0062883759
息子に求めるもの
アーサーの息子は19歳ですが、小言をたくさん言ってきたらしいです。しかし、ほとんどのことはそんなに重要なことではなかったと気付きました。現在、息子に求めるものは3つだけ。
- 正直でいること
- 思いやりがあること
- 信心があること
それさえあれば大丈夫。もちろん成功した方がいいが、必須ではない。
ここでアメリカの驚くべき統計ですが、政治的信念による分裂がかなりひどくなっていると。20年前、子供の結婚相手が同じ政党出ない場合、6%の親が反対していたらしい。しかし現在、40%の親が政党が違ったら受け入れられないそうです!!
憤慨産業複合体 Outrage Industrial Complex
アーサーはこの政治的武烈を憤慨産業複合体(Outrage Industrial Complex)の責任だとしています。
SNSやインフルエンサー、権力者などで、人々が他人に対して怒ったりネガティブな感情を掻き立てることによって利益を得る人たちです。
これらは右側にも左側にもいるので、ほとんどの人が犠牲になっているといってもよい。「自分が正しい、相手は間違っている」と異なる意見を持つ人を蔑む。スカッとするから人を貶す。
この状態から抜け出すために5つの手段を教えてくれました。
- 憤慨産業複合体に利用されないようにする。自分側でアホなことをしている人がいたら指摘する。
- 井戸から抜け出す。反対側の意見も聞いてみる。複数の情報源からニュースを取り込む。
- 相手に愛と尊重を持って接する間違っているとディスるのではなく、環境がそうさせていると理解する。「公平さ」などの価値観の捉え方が違うだけで、お互いに重要視している。
- 健全な議論をする。意見が対立する時は大人の対応をとる。折れたり同意はしなくてもいいが、ケンカはしない。
- 無駄な議論はしない。匿名で発言しない。匿名な意見は相手しない。
まとめ
「人」と「その人の意見」は分けて考えるとよい。自分と同じ意見でなくても、その人と仲良くすることはできる。
なるべく人をジャッジしないようにしてみたいと思った。