ジョーダン・ハービンジャー・ショーで生産性の専門家、クリス・ベイリー(Chris Bailey)との対談がありました。
クリスは新著「超集中(Hyperfocus)」では脳科学を持ち出して、生産性を上げるために集中力と散漫力(scatterfocus)を使い分ける方法を教えます。
Hyperfocus: How to Manage Your Attention in a World of Distraction
ISBN-10: 0525522255
ISBN-13: 978-0525522256
注意力散漫
マイクロソフトの研究によると、人は平均40秒しか集中できないそうです。新しいもの、楽しいもの、脅威があるとすぐにそちらに目が移ってしまいます。これは脳みそが一定の刺激を保つように求めているからです。
注意力が散漫しやすいタスクは次の性質があります。
- つまらない
- イラつく
- 難しい
- 個人的に意味を見いだせない
- 直接的な報酬がない
- あいまい
- 構造化されていない
こういったことをしないといけない時は要注意です。Eメール、インスタ、ツイッターなどにすぐそれたりします。
集中力と散漫力
人間は53%の時、集中していて、残り47%は集中していない(散漫)そうです。集中は作業をするには向いているが、創造的なことには拡散している状態が向いています。使い分けるのが大事なのです。
集中力
- ひとつのタスクに集中して取り組む。
- マルチタスクはお勧めできない。人は一度に3、4つのことしか同時に考えることができない。
- 周囲の人がマルチタスクしていても集中力が落ちる。教室では最前列に座るのがいい。
散漫力
- ブレインストーミングをする。
- 散漫している時、人は未来のことを48%、現在のことを28%、過去のことを12%考えるが、これらをつなげたりすると新しいアイデアが出てくる。
- 自然や本屋など、環境がきちんとしていない場所の方が有効。複数の関係ないものをつなげて新しいアイデアが出てくる。
生産性の上げ方
生産性を上げるツールはたくさんあります。本当に有効かどうかは「費やした時間<自由になった時間」でなくてはいけません。ただ知的好奇心を満たすために生産性について調べるのは非生産的。
クリスのおススメ
- タスクに時間制限をかける。次のタスクに移った時に頭の中をきれいにできるそうです。
- 瞑想は頭の処理能力を30~40%上げるそうです。
- 一日の計画を朝立てる。
- アクアノート(Aquanote)。シャワーを浴びている時に、思いついたことをその場で書きだせる。
Aqua Notes Water Proof Note Pad
まとめ
集中力も維持できる間はいいですが、疲れたらクリエイディブなことに切り替える。時間をちゃんと決めないと、延々と「クリエイディブ」作業という名の動画閲覧をしちゃいそう(笑)。