パシフィックシンフォニーの夜コンサートに行ってきました!!
今回は金曜日に行ってきました。そうしたら、普通のコンサートではなくて、クラシックラジオ局KUSCとのコラボでした!!
朝6時のホスト、ジョン・バン・ドリエル(John Van Driel)がコンサートの始めに曲の解説をしてくれました。曲目も他のコンサートより短縮されていて、終わった後にジョン、ソリストのポール、指揮者のカールがホールに残って観客とお話していました。
Paul Huang ポール・ホアン
コンサート前半はブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番、ソリストは台湾出身のバイオリニスト、ポール・ホアン(Paul Huang)。とても暖かい音色のバイオリンを聴かせてくれました!!
コンサート前のレクチャーでKUSCのアラン・チャップマンと対談がありました。
ポールは7歳半の時にバイオリンを自ら習い始め、12歳にはジュリアードに受け入れられたという経歴です。親はミュージシャンと言うわけではないですが、コンサートやイベントには頻繁に連れて行ってもらったそうです。
練習は楽しくないが、台湾時代の先生が音楽やバイオリンを「好き」という気持ちを大切にできるように教えてくれたので続けられた。ニューヨークに移って、ドロシー・ディレイ(Dorothy Delay)の第一アシスタントだったカン・ヒョ(Hyo Kang、姜孝)に師事します。この時、「自分のために習う」という思考にシフトするのが大変だったらしい。アジア人でありがちな、言われたことをやるのは得意だが、自分で考えるのが苦手だったのです。
一番印象的だったのが、クラシック音楽の衰退に対して、ライブ演奏はなくならない、と言ったことです。録音などがどんどんできていますが、同じ経験は得られない、と。アーティストと同じ場にいて、同じ空気を吸う一体感や、巻き戻しできない「その時」を体感する需要はなくならないと言っていました。
メンデルスゾーン イタリア
コンサートの後半はメンデルスゾーンの第4交響曲「イタリア」。
冒頭で指揮者カールとKUSCジョンが解説してくれました。日曜部のマチネコンサートみたいな進行でした。
フェリックス・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn)がイタリアを旅行した時に触発されて作曲しました。
昔聞いたのは、メンデルスゾーンはイタリアは素晴らしい文化がたくさんあるのに、音楽だけは残念だから自分でイタリアの音楽を作曲した、というのです。真偽は分かりませんが(笑)。
第1楽章
第1楽章はいきなり楽しい音楽で始まります。メンデルスゾーンが家族に書いた手紙にも、イタリアの楽しさや幸せを強調していました。今まで書いた中で一番嬉々としていると説明していました。
第2楽章
第2楽章はちょっと悲しい、寂しい感じの行進です。弦楽器による歩いている感じのリズムや、ビオラ、バスーン、オーボエによるメロディから表現されています。
第3楽章
第3楽章はウッフィーツィ美術館を訪れた時の感動を表しています。メンデルスゾーンは芸術家が亡くなって数百年だっても魂が失われていないと絶賛していました。ベートーベンはテンポの速いスケルツォを導入していましたが、メンデルスゾーンは昔ながらのゆっくりなメヌエットにしました。
第4楽章
第4楽章はパーティーシーンで、指揮者カールはタランテラ(Tarantella)のように捉えていると言っていました。タランテラは毒グモ(タランチュラ?)にかまれた時にする踊りだそうですが、生き生きと飛び跳ねたりするみたいです。
The Evelia Quartet
コンサートの前後やインターミッションではエヴェリーア・カルテット(The Evelia Quartet)が演奏していました。コルバーン・スクール(Colburn School)の学生からなるカルテットみたいです。メンバーはFiona Shea(ヴァイオリン)、Julie Lin(ヴァイオリン)、Madison Marshall(ヴィオラ)、Emma Lee(チェロ)です。クラシックの曲だけでなく、ビートルズやスターウォーズなど、幅広いレパートリーを披露してくれました!!
まとめ
行けなくなったコンサートを移動した、もともとの予定になかったコンサートでしたが、大ヒットでした!!