パシフィックシンフォニーの2018年度のシーズン、初めのクラシックコンサートに行きました!!土曜日夜のフルコンサートと、日曜日午後のマチネコンサートです。
昨年度はカーネギーホールデビューしたり、中国ツアーをしたり、PBS(公共テレビ放送局)に出たりしました。一体どうすればこの流れを保てるかというと、今年は40周年を祝うのです!!
なんと3名、設立当時から続けているメンバーもいます。ティンパニーのトッド・ミラー(Todd Miller)、チェレスタのサンドラ・マシューズ(Sandra Matthews)、バイオリンのリンダ・オーエン(Linda Owen)です。
コンサート前
夜のコンサートでは開演1時間前にプレコンサート講義(コンサートの解説)があります。クラシックラジオ局KUSCのホスト、アラン・チャップマン(Alan Chapman)がいつも行います。その夜の曲目の解説やうんちく、ソリストや作曲者とのインタビューなどをします。
コンサートを倍楽しむために、毎回出席しています!!
曲の説明に対して、作曲者と曲名をつなげるクイズになっています。今シーズンでやる曲すべてが対象です。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番
前半はフランク・ティケリ(Frank Ticheli)の「流れ星(Shooting Stars)」とラフマニノフのピアノ協奏曲第3番
ティケリはシンフォニーの元在籍作曲者で、この曲を25周年の時に作曲しました。あれから15年経っているので、エンディングを少し変えたそうです。
ラフマニノフのソリストはオリガ・カーン(Olga Kahn)。ソ連で生まれ、渡米して去年市民権を得たそうです。今回の曲は多くのピアニストにとって難関であるが、オルガは難しいと思ったことがないらしいです。なんと産まれる前、胎児の時から母が弾いていたそうです。
火曜日のリハーサルから日曜日まで毎日弾いて、さらにアンコールを披露しました。とてもパワフルな演奏でした!!土曜日(ムソルグスキー)と日曜日(リムスキー=コルサコフ)ではアンコール曲が違ったので、もしかしたら5曲弾いたのかも!?
ちなみにドレスも違いました。
インターミッション
インターミッションでは知り合いに誘われてボックスサークルでデザートを頂きました。
いつかは実力で入りたいですね(笑)。
ラベルのボレロ
後半はモーツアルトのシンフォニア・コンチェルタンテとラベルのボレロです。
モーツアルトはバイオリンとビオラのシンフォニア・コンチェルタンテです。シンフォニア・コンチェルタンテとは、シンフォニー(交響曲)とコンチェルト(協奏曲)のあいのこで、複数のソリストがいる協奏曲と思ってもらえばいいかな。モーツアルトが流行らせたというウワサです。
新しいコンサートマスターのデニス・キム(Dennis Kim)と主席ビオリストのメレディス・クローフォード(Meredith Crawford)がソリストを務めました。息がぴったりで楽しい演奏でした!!
ボレロはラベルの実験的な曲です。メロディーは一つだけで、楽器を変えながら進行します。音楽市場、最長のクレッシェンドとも言われていて、曲全体がゆっくりしたクレッシェンドになっています。最初から最後まで同じリズムを刻むスネアドラムが一番大変そう。
今回は交響楽団の40周年記念ということで、40年間のあゆみが映像としてスクリーンに映されました。曲ともタイミングがあっていてすばらしかった!!
マチネコンサート
日曜日のマチネコンサートは午後3時から1時間半程度で、曲目は夜のコンサートの一部になっています。音楽監督と正指揮者を務めるカール・セイント・クレア(Carl St. Clair)が曲の解説をしながら演奏されます。ソリストの話とかも聞けて、また違った体験です。
まとめ
パシフィックシンフォニーのコンサートは10年以上行き続けていますが、常に進化している気がします。まさに21世紀のクラシック音楽にふさわしい交響楽団です。
ホームホールが近いのもいいです(笑)。
Renée and Henry Segerstrom Concert Hall
600 Town Center Dr
Costa Mesa, CA 92626