タックスリターンについて掘り下げていこうと思います。どのような項目がどのように作用するか知れば節税のヒントになります。
ファイルするにあたって、まず決めないといけないのがファイリングステータス(filing status)です。
5つ候補がありますが、それぞれを説明して行きます。ちなみに年度末(2017年12月31日)次点でのステータスです。
Single(独身)
これは簡単ですね。結婚したことがなければ選びます。年末時点で離婚が成立していた場合や、2017年1月1日より前に死別して再婚していない場合もこれです。申告者の半分弱がSingleでファイルしています。
Married Filing Jointly(結婚してて一緒にファイル)
結婚している場合に選びます。2017年中に死別した場合もこれです。申告者の3分の1強がMarried Filing Jointlyまたは後述のQualifying Widow(er)でファイルしています。
Married Filing Separately(結婚してて別々にファイル)
結婚している場合、こっちを選ぶこともできます。Married Filing Jointlyでは一つの申告でカバーできますが、Married Filing Separatelyだとそれぞれ申告しないといけないので面倒です。場合によってはこっちの方が税負担が軽くなりますが、たいてい多くなります。パートナーの税金の責任を負わなくてよくなるので、お財布を完全に分離している人がこっちを選ぶのかもしれません。申告者の2%程度しかMarried Filing Separatelyでファイルしていません。
Head of Household(家庭の主)
一人で家族を扶養している場合、これを選びます。シングルマザーやシングルファーザーはもちろん、パートナーと一緒に住んでいなくて、生活費の半分以上を負担した人も使えます。基本的にSingleよりも優遇されます。これは色々と条件がややこしいので、プロに相談した方がいいです。申告者の7分の1強がHead of Householdでファイルしています。
Qualifying Widow(er)(死別)
死別していて、いくつかの条件を満たした場合に選びます。
大まかな条件は以下です。
- 2015年か2016年に死別して2017年に再婚しなかった
- 扶養している子供がいる
- 2017年中、子供が一緒に住んでいた
- 生活費の半分以上を負担した
実際にはもっと細かい条件がありますので、ここはプロと相談した方がいいです。基本的にHead of Householdよりも優遇されます。
まとめ
一般的にはSingleかMarried Filing Jointlyを選びます。よっぽど複雑なケースでない限り、悩むことはないですね。どれにするのか悩むのであれば、プロに頼んだ方がいいでしょう。